マサ公の将棋実戦次の一手

初心者に将棋の考え方を分かりやすくかみ砕いて解説

激戦雁木vs矢倉|玉頭の突き捨てから厳しい継ぎ歩

 

   

 

 今回から雁木vs矢倉の私の実戦(先手と後手が入れ替わっています)を追ってみます。

 

【第1問】

 

下図をご覧ください。

 

 

f:id:masakouchang:20201102103627j:plain

 

先手は先攻されて圧力をかけられています。

 

一見厳しい反撃はなさそうに見えますが、間接的に後手玉が、先手の角のラインにいることに注目してください。

 

となれば次の一手はお分かりかと思いますが、この局面はこの後の5手がワンセットになります。

 

よく将棋の教科書にある手筋ですので、5手1組の手を考えてみてください。

 

歩の連続突き捨てからの継歩です。

 

 

 

【解答】

 

45歩 同歩 24歩 同歩 25歩(図)

 

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正解は45歩以下25歩までの継歩となります。

 

45歩からの開戦は自然ですが、ここで24歩の突き捨てに対して同銀と取りにくい(65歩がある)のがミソです。

 

同歩には25歩の継歩が急所になります。

 

さらに同歩には37桂が好調の活用となり、不満がありません。

 

実戦も曲線的にではありますが、そのように進行しました。

 

 

 

【第2問】

 

数手進んで下図。

 

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先手は37桂以下25桂〜24歩〜33桂成〜同金寄(後手の細かい手順を省略)と進み、銀桂交換に成功しました。

 

さらに追撃をかけたいところですが、ここでも後手玉が角筋にあることが響いてきます。

 

歩を使って攻める次の一手は?

 

 

 

【解答】

 

35歩(図)

 

f:id:masakouchang:20201102102930j:plain

 

正解は35歩です。

 

取れない(34歩同金65銀がある)ので必然的に決戦になります。

 

76歩88角86歩34歩以下と進行し、激しい攻め合いへと突入していきました。

 

ただこの攻め合いは、先に銀桂交換の駒得をしているのと、後手玉が薄いので先手に分がありそうです。

 

ただし、後手の反撃を上手く受け止める必要があります。

 

 

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