激戦雁木vs矢倉|玉頭の突き捨てから厳しい継ぎ歩
今回から雁木vs矢倉の私の実戦(先手と後手が入れ替わっています)を追ってみます。
【第1問】
下図をご覧ください。
先手は先攻されて圧力をかけられています。
一見厳しい反撃はなさそうに見えますが、間接的に後手玉が、先手の角のラインにいることに注目してください。
となれば次の一手はお分かりかと思いますが、この局面はこの後の5手がワンセットになります。
よく将棋の教科書にある手筋ですので、5手1組の手を考えてみてください。
歩の連続突き捨てからの継歩です。
【解答】
45歩 同歩 24歩 同歩 25歩(図)
正解は45歩以下25歩までの継歩となります。
45歩からの開戦は自然ですが、ここで24歩の突き捨てに対して同銀と取りにくい(65歩がある)のがミソです。
同歩には25歩の継歩が急所になります。
さらに同歩には37桂が好調の活用となり、不満がありません。
実戦も曲線的にではありますが、そのように進行しました。
【第2問】
数手進んで下図。
先手は37桂以下25桂〜24歩〜33桂成〜同金寄(後手の細かい手順を省略)と進み、銀桂交換に成功しました。
さらに追撃をかけたいところですが、ここでも後手玉が角筋にあることが響いてきます。
歩を使って攻める次の一手は?
【解答】
35歩(図)
正解は35歩です。
取れない(34歩同金65銀がある)ので必然的に決戦になります。
76歩88角86歩34歩以下と進行し、激しい攻め合いへと突入していきました。
ただこの攻め合いは、先に銀桂交換の駒得をしているのと、後手玉が薄いので先手に分がありそうです。
ただし、後手の反撃を上手く受け止める必要があります。
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