マサ公の将棋実戦次の一手

初心者に将棋の考え方を分かりやすくかみ砕いて解説

グラスワンダー|最低限のスタミナで有馬記念を突破、Aランクを出せるのか?

んにちは!マサ公です😊

今回は主役は★グラスワンダーです。

彼女をマイル用戦力として、スピード最優先・最低限のスタミナで育成した場合、有馬記念の突破が最大の課題になります。

SSRLv30台主力のサポカ戦力で、この課題を克服し、どこまでAランクに迫れるのか。

達成時の各設定・注意点を含めた、チャレンジの軌跡をご紹介したいと思います。

また、ギリギリAランク達成となった、★ゴールドシップダイワスカーレットの各設定も合わせてご紹介します。

 

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1. グラスワンダーの各設定

 

一般的な結論から申し上げますと、サポカレベルがSSRLv30台主力でAランクを目指すためには、

 

  • 継承ウマ娘選択時に、スピード因子を強化し、残りの因子で弱点を強化できれば理想的であること。
  • サポカ編成時には、スピードサポカを最低2枚配置し、成長ボーナスの高いステータスに、少しでも凸の多いサポカや2枚のサポカを配置すること。
  • クラシック級の春から夏にかけて以降、ステータス上昇値20を切るトレーニングは行わないこと。途切れたら基本、レースに出ること。
  • スタミナ不足等で長距離レースに敗れることがあっても、条件さえクリアすればランク評価への影響は少ないこと。

 

以上が重要になってくるようです。

 

グラスワンダーの各設定の詳細については、以下のスクショをご覧ください。

最終評価値は10327Ptです。

 

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  • スキルは値段の高いスキルを狙ったので種類は少なくなりましたが、汎用性のあるものを選びました。
  • 継承ウマ娘は、スピード、スタミナ、パワーの因子が各3で、中距離因子を持つウォッカをフレンドからレンタルしました。あとは自前のキャラの中からスピード4とパワー3の平均的な因子を持つ、相性◎のアグネスタキオンを選びました。
  • サポカ編成は、スピード3枚、スタミナ2枚、パワー1枚で臨みました。グラスワンダーはスピードの成長ボーナスが20%あるので、複数のサポ重複による高率のステータス上昇を狙いました。それとダービーと有馬記念対策でスタミナカードを2枚と厚めに。あとパワーも10%伸びるので、パワーカードを1枚組みこみました。
  • 覚醒レベルは2です。

 

この設定で育成を進めたところ、序盤、スタミナカードの絆ゲージの上がり方が鈍く、スタミナ不足に苦労するハメになりました。

スタミナ不足を覚悟し、ダービーは入着で構わないと判断して、スピードの友情トレーニングを優先しました。

この設定は、キャラ間の相性が良かったのか、スピードの友情トレーニングにサポが集中し、驚くべきペースでスピードステータスが伸びていきました。

一度トレーニングを失敗してしまいましたが、それを補って余りある効率的なトレーニングが続き、最終的にAランクのグラスワンダーが完成しました。

 

 

 

2. ゴールドシップの各設定

 

最終評価値は10091ptです。

 

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  • スキルは、チーム戦力としては中距離を当て込んでいたので、持久力回復系が少なめになりました。
  • 継承ウマ娘は、ゴルシは追い込みの作戦だと少し不安なので、差し因子を持っているスピード6、パワー3のウイニングチケットを選択しました。自前のキャラは、スピード3、スタミナ2、パワー2、マイル6のマヤノトップガンで、マイルにも対応できるようにしました。
  • サポカ編成は、バランスよりも決め手を重視して、スピードカードを3。スタミナカードは20%のボーナスがあるのでSR完凸1枚に抑えました。この段階ではイベントボーナスも狙っていたので、ドーベルの賢さ1。10%の成長ボーナスがあるのでパワーカードは1枚で足りると判断しました。
  • 覚醒レベルは3です。

 

 

 

3. ダイワスカーレットの各設定

 

最終評価値は10071ptです。

 

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  • スキルは、金スキルを多く狙ったので少なめになりました。
  • 継承ウマ娘は、その日のレンタル枠を使い切っていたので、Aランク、ゴールドシップ(スピード3、スタミナ2)を早速使ったところ、長距離因子がついていて強化することができました。相手はマイル因子のない別のマヤノトップガンで、因子はスピード3、スタミナ2、パワー2です。
  • サポカ編成は、脚質を逃げ作戦で行こうと決めていたので、思い切ってパワーカードを省きました。スピードの10%成長ボーナスの利点を活かすためには、スピード特化しかないと考え、スピードカード4。オークス有馬記念に備えてスタミナカード2としました。
  • 覚醒レベルは3です。

 

 

 

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スーパークリークとトウカイテイオーの育成比較|長距離と中距離の代表ウマ娘の育成のコツはバランスと決め手の使い分け?

んにちは!マサ公です😊

今回はウマ娘の現在のチームレベルB1(122110)で格上のチームに対しても下剋上が可能かを目指した、暫定最強チーム作りについて気付いたことを報告します。

結論から申し上げますと、特に長距離系のキャラでURA優勝を目標にするならば、ステータス値のバランス重視が正解と思われるということです。

また対戦相手の能力値を見ていると、あるステータス、特にスピードを極端に伸ばしたキャラをよく見かけます。

こうしたキャラは決め手を備えているので、チーム戦で勝利を見込めることもあり、有力な育成方針と言えるでしょう。

ただ、根性や賢さなどメンタル面まで手が回らないことが多く、成績にバラつきが出てしまうということも言えるようです。

 

チーム戦をやっていて気がついたことの詳細や、キャラ育成時のこぼれ話などを以下でお話ししましょう。

 

 

スーパークリーク

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バランス重視のスーパークリークがチームの長距離主力となる

 

育成ウマ娘のキャラの中では、目標レースに天皇賞春と有馬記念があるキャラは、目標達成が難しいと思われます。

私が育てた育成ウマ娘の中で、

 

スーパークリーク

B+(667.684.590.481.493※)

【※数字は左から順にスピード、スタミナ、パワー、根性、賢さのステータス値です】

 

は一見突出したステータスがなく、勝ち目が薄そうに思えませんか?

 

しかしこのスーパークリークはURA決勝まですべて1番人気で、しかもノーコンティニューで勝つことができました。

育成時に意識した点としてはバランスです。

長距離はロングスパートを維持するために根性が重要になることと、スキルを高確率で発動させるために賢さも重視して、

スピード・スタミナ・パワー:6.5

根性・賢さ:4.5

の比率でバランスを意識してみました。

回復系のスキルを意識して多く取り入れたところ、このスーパークリークはチーム戦でも1番人気になることが多く、長距離戦における主戦力となったのです。

順位確保メンバーとして起用し、彼女にはチーム戦での勝利を期待してなかったのですが、望外の戦力となってくれました。

こうしたバランス型の育成例は、他にシンボリルドルフゴールドシップで試してみましたが、いずれもURA決勝まで1番人気、ノーコンティニューで優勝することができました。

このようにバランスを重視することが、安定した能力発揮につながるようなので、URAファイナルズの優勝を目指している方は参考にしてみてください。

 

 

スーパークリークの育成設定

 

継承ウマ娘

 

シンボリルドルフ【レンタル】

(スピード、スタミナ、パワーそれぞれ21)

ゴールドシップ

(スピード12,パワー21、賢さ5)

相性  ◎

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サポートカード編成

 

スピード2  SSRニシノフラワーLV30

       SSRキタサンブラックLV40

       【フレンド】

スタミナ1  SRゼンノロブロイLV45

パワー 1  SSRウォッカLV30

根性  1  SSRアイネスフウジンLV30

賢さ  1  SSRユキノビジンLV30

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トウカイテイオー

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一発狙いのスピード重点強化キャラ、トウカイテイオー

 

次に正反対のキャラを紹介します。

 

トウカイテイオー

B+(1022.640.698.344.260)

 

は見るからに、スピードを重点的に強化したキャラであることがお分かりになりますね。

このステータス配分で仕上げようとすると、天皇賞春が最大の壁として立ちふさがります。

実際、天皇賞春ですべてのコンティニューを使い果たし、最後に3着に引っかかってようやく先に進むことができました。

また回復スキルが「円弧のマエストロ」しかなく、「好転一息」など、もう1つか2つ回復スキルが欲しかったところです。

幸いURAファイナルズに優勝することができましたが、この配分で仕上げた彼女は、チーム戦では成績にバラつきがあることが分かりました。

人気は5・6番人気に評価されることが多く、冴えないときは人気のとおりになりますが、一発はまると強い勝ち方をします。

チーム戦でのもう一つの特徴は、トウカイテイオー固有スキルである、テイオーステップが不発に終わることが多い点です。

チーム戦の得点で大きなウェイトを占める固有スキルの不発は、恐らく賢さがあまりにも低いためでしょう。

 

チームでの役割としては、他の2人のメンバー

 

ゴールドシップ

B+(785.658.885.284.274)

アグネスタキオン

B+(830.652.668.319.358)

 

とともに、それぞれが主役を代わるがわる務めることを期待しました。

トウカイテイオーは、一定の勝率を見込めるメンバーとして忘れたころに勝ってくれますので、こういった仕上げもチーム作戦としては有力かと思います。

 

 

トウカイテイオーの育成設定

 

継承ウマ娘

 

シンボリルドルフ【レンタル】

(スピード、スタミナ、パワーそれぞれ21)

ダイワスカーレット

(スピード26、スタミナ5)

相性  ◎

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サポートカード編成

 

スピード3  SSRニシノフラワーLV30

       SSRサクラバクシンオーLV30、

       SSRキタサンブラックLV40

       【フレンド】

スタミナ1  SSRスーパークリークLV30

パワー 1  SSRヤエノムテキLV35

       SRアグネスデジタルLV35

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育成こぼれ話:ゴールドシップ

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暴君ゴルシと言われますが、ドロップキックを食らってフラフラになってしまったかのように、ゴルシの育成は困難を極めました。

初めのうちは継承ウマ娘を選ぶ際、画面がスクロールすることに気付かず、長いあいだレベルFの継承ウマ娘を使い続けていました。

継承ウマ娘がレンタルできることも知らなかったので、イバラの道は長々と続いたのです。

3歳の有馬記念で再三躓き、たまに突破しても天皇賞春の高い壁が立ちふさがり、万一突破しても宝塚記念でトドメを差されるのでした。

しかし、継承画面がスクロールすることに気付き、サポートカードのレベルも徐々に上がってきて、ゴルシはなんとか育成目標を達成可能なまでに成長しました。

しかしURAファイナルズの壁が、まるでチョモランマの90度の岩壁のように立ちはだかったのです。

名もなき登山者は、そそり立つその岩壁に圧倒され、何度登頂を諦めようと考えたか分かりません。

挑戦すること数十回。

時には決勝までノーコンティニューでいき、決勝で3回のコンティニューを使い果たして涙を飲んだこともありました。

そしてそのときは来ました。

そのときも決勝までにコンティニューをすべて使い果たし、ラストトライを迎えていました。

枠順は大外で8番人気、いやがうえにもテンションが下がります。

ゲートが開きました。

「で、出遅れ!?」

「いかん!!」

「スキルの出が悪い、またダメか・・・」

このままいいとこなく後方のまま終わるのかと半ば諦めかけました。

そして次第に近づいてくる最終第4コーナー。

カメラのアングルが遠巻きになり馬群全体を見渡せたとき、放心状態で眺めていた私の目に、黄色の回転する逆△がわずかに前に出るシーンが映りました。

「えっ!?」

そして直線。

「まさか・・・」

先頭を行くウマ娘ははるか前方、しかしゴルシはジリジリ伸びます。

ジリジリ・・・ジリジリと・・・。

が・・・頑張れ!!ゴルシ!!!

私は心の中で思わず絶叫していました。

心臓は早鐘を打ち、そして残り100M・・・50M・・・。

ゴールライン手前10Mで一瞬鋭く伸び、肉眼では同着としか思えない入線。

「どっちだ!?」

非情の掲示板、またもハナ差負けか?と思った一瞬の間のあと、

1着はゴールドシップ

の高らかな声。

名もなき登山者は苦労を共にしたパートナーとともに、60余回目のチャレンジにして、ついにチョモランマの頂に足跡を記すことができたのでした。

 

 

チームメンバー

 

最後に私の全チームメンバーをご紹介します。

 

短距離

マイル

中距離

長距離

ダート

 

 

 

所持SSRサポートカード

 

スピード

スタミナ

パワー

根性

 

 

 

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シンボリルドルフ、節約派の初心者のための育成論、因子が★2でSPカードもSR主力の弱小体制でURAファイナルズに勝てる?

も、マサ公です😊

今日はシンボリルドルフの、ウマ娘育成初期段階の人が、節約してURAファイナルズを勝つための育成論をご説明したいと思います。

私の場合★3のシンボリルドルフは、ガチャで当てたわけではなく、いつの間にか入手していた★3引換券で入手しました。

私はゲームのダウンロード後、ゴールドシップのキャラクターに惹かれ、大好きになって今までの育成の大半の時間をゴルシに費やしてきました。

調子が普通や不調のときのゴルシの様子って、思わず笑っちゃいませんか?

そんな憎めないゴルシの育成は困難を極めました。

初めのうちはサポートカードの意味すら理解しておらず、有馬記念の壁がどうしても越えられませんでした。

そして育成論を学び、最低限のサポートカード編成が組めて条件が少し整った今も、URAの決勝まではいくのですがゴルシはまだクリアできていません。

でもゴルシやルドルフのように、中長距離の育成判断に工夫の余地のあるキャラって育てて面白いと思いませんか。

そんなこんなでゴルシがそこそこの因子を備えた継承ウマ娘に育ったので、これを使ってルドルフの育成に活かすことにしました。

このように育成ド初心者の私が、どのような工夫をしてルドルフを栄冠に導いたのか、その全いきさつを物語りたいと思います。

 

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ルドルフの省エネ育成論

 

1 ルドルフのキャラクター

 

ルドルフの第一印象はゴルシに比べて、キャラクターに面白みが全くないというものでした。

マジメな生徒会長で人格にスキがなく、ウマができすぎています。

再三悩まされたのは、ルドルフは疲れを訴えていても、声のトーンが全く変わらないことです。

家族がテレビを見ていると、うっかりトレーニングを実行してしまって失敗してしまうことが何度あったことか。

みなさんもご経験があるかと思いますが、育成をやっていくうえでは「失敗」は致命的です。

1ターンのトレーニングがパスになるばかりではなく、調子が下がったり保健室での療養が必要になってしまいます。

少しは感情をあらわにしてほしいと、ルドルフに注文をつけたくなってしまいますね。

皇帝のイメージとはあんな感じなのでしょうか。

庶民の私としてはもっとその辺にいそうな、人間らしいヤンチャなゴルシタイプの方が好きです。

 

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2 データ分析と実際の育成経過

 

私がルドルフでURAファイナルズに優勝したときの経過をご説明します。

 

①継承ウマ娘

 

  • ゴールドシップ(因子 スピード5+スタミナ17:末脚・抜け出し準備・中距離直線)
  • ウォッカ(因子 スピード12+スタミナ5+パワー12:ポジションセンス)

気をつけたことはスピードとスタミナを特に重視し、継承スキルは「末脚」を重視しました。

 

②サポードカード編成

 

サポートカード編成はいろいろ試しましたが、上のようなバランスでできるだけ「先行」「差し」スキルを多くもっていそうなカードを重視しました。

クリークの「円弧のマエストロ」は、あれば心強いスキルです。

あと賢さのフクキタルをいれたのは、ゴルシの経験から賢さがあまりにも低いと、スキルがまったく発動されない現象が起きたことを反省してのものです。

 

③経過とポイントレース時の注意点

 

レーニングで気をつけたことは、初めのうちはセオリーどおり「!」マークを優先し、なにもないときに一回だけお出かけをして調子を一段階上げておきます。

後はサポートの多いトレーニングを優先しましたが、ここで気をつけたいことは上の編成だとスタミナが特に伸びやすいので、スタミナの頭でっかちにならないようにすることです。

根性と賢さを程よく伸ばしつつ、スピード、スタミナ、パワーのバランスを良くして、パワーがちょっと強めくらいの感じに仕上げるのがいいでしょう。

しかしこのときはメイクデビューで出遅れが響いてしまい、なんと5着に敗れてしまいました。

前途多難な出だしで、早くも心がくじけてしまいそうです。

気を取りなおして次ターンの未勝利戦で勝利しましたが、次走のサウジアラビアRCで一番人気ながら3着にまたも敗れてしまいました。

レースシーンはスキップしたので、原因の詳細は不明ですが、恐らく出遅れたかスキルの不発動のせいでしょう。

あまりにも成績が不振なので、この分ではとてもURA優勝どころではないだろうと、ここで諦めることも考えました。

しかし思いとどまりさらに気を取りなおして、ホープフルステークスに出ることにしました。

 

 

ホープフルステークス 1番人気 5着

  • 作戦    先行
  • スピード  235
  • スタミナ  203
  • パワー   243
  • 根性    180
  • 賢さ    168
  • 調子    絶好調

 

ところがです。

ここでも一番人気ながら5着に敗れてしまいました。

「今回はダメだな」と本気で諦めるしかありませんでした。

コンティニューが必要になったら、目覚まし時計がもったいないからそこで辞めようと、半ば惰性で後を進めました。

でも、上でふれたトレーニングのバランスには気をつけて、友情トレーニング優先で皐月賞を迎えました。

 

皐月賞 1番人気 1着

  • 作戦    先行
  • スピード  287
  • スタミナ  238
  • パワー   325
  • 根性    197
  • 賢さ    196
  • 調子    絶好調

 

その甲斐あってか、成績不振にもかかわらず一番人気で、無事勝利することができました。

ウマ娘をやっているとしみじみと感じますが、このゲームには人生が凝縮されいると思います。

レーニングに失敗してどん底のコンディションに陥ったと思ったら、年明けに福引で温泉旅行が当たったり、人生は諦めないことが大事であることを痛感させられます。

以下目標GⅠを順調に7連勝してURAファイナルズに駒を進めることができました。

ポイントのレースで注意したことを書きます。 

 

 

 

菊花賞 1番人気 1着

  • 作戦    先行
  • スピード  377
  • スタミナ  315
  • パワー   401
  • 根性    248
  • 賢さ    253
  • 調子    絶好調

 

夏合宿で体力が減少したときは、反射的に休まず、賢さのトレーニンを交えました。

 

天皇賞 1番人気 1着

  • 作戦    先行
  • スピード  455
  • スタミナ  453
  • パワー   461
  • 根性    286
  • 賢さ    311
  • 調子    絶好調

 

極端にスタミナだけを上げたりせず、やはり3要素のバランスを重視しました。

賢さの友情トレーニングがあるときは、採用して適度に上げました。

 

有馬記念 2番人気 1着 

  • 作戦    先行
  • スピード  600
  • スタミナ  564
  • パワー   609
  • 根性    304
  • 賢さ    350
  • 調子    絶好調

 

上のとおり、スピードとパワーが若干スタミナを上回るように注意しました。

 

URAファイナルズ準決勝

阪神芝2200m 2人 1着

  • 作戦    逃げ
  • スピード  614
  • スタミナ  614
  • パワー   633
  • 根性    327
  • 賢さ    364
  • 調子    絶好調

 

ここがポイントでした。

ゴルシの経験で痛い思いをしたので、一番人気が最強の逃げ馬(この場合サイレンススズカのときは、作戦を「先行」から「逃げ」に変更しました。

 

URAファイナルズ決勝

東京芝2400m 8番人気 1着 

  • 作戦    逃げ
  • スピード  646
  • スタミナ  625
  • パワー   653
  • 根性    338
  • 賢さ    375
  • 調子    絶好調

 

最強のダイワスカーレットをはじめ逃げ馬が6頭ひしめき、ここも通常の先行作戦では勝てないと判断して、逃げ作戦で行きました。

8番人気で他の人気馬との実力差は均衡しており、苦戦を強いられましたが、3回のコンティニューを全部使い切って、最後は出遅れることなく急所のスキルが発動して勝つことができました。

 

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まとめ

 

シンボリルドルフ育成のポイントを以下にまとめました。

 

  • サポートカード編成の構成比をスピード2、パワー2、賢さ1、スタミナ1にし、先行差しスキルを持っていそうなメンバーを選ぶ。フレンドにSSRスーパークリークがいれば選びたい。
  • ステータスの構成比はスピード、スタミナ、パワーのバランスを重視し、若干スピードとパワーが上回る感じにする。
  • 賢さの友情トレーニンを有効に活用する。
  • URAファイナルズの決勝が近づいてくると最強の逃げ馬が出てくるので、作戦を先行から逃げに変更する

 

声のトーンが変わらないのが生徒会長ルドルフの、私の一番印象に残った特徴です。

みなさんもルドルフを育成するときは、くれぐれもテレビなどの雑音のない環境で落ち着いて取り組んでみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

f:id:masakouchang:20210505132112p:image

 

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定番だけどやっぱり怖い?振り飛車側、棒銀を木村美濃☗68金型で迎え撃つ

んにちは! マサ公です😊

今回のテーマは先手ノーマル三間飛車VS居飛車棒銀です。

先手の受けの形は木村美濃☗68金型を採用してみました。

木村美濃は故木村14世名人が、戦前香落ち戦で多用した形でした。

故大山15世名人の時代にも、ツノ銀中飛車の守りの形として流行しました。

木村美濃は王が薄く、木村名人は王が裸になって、空中遊泳するような将棋を読み切って勝たれていました。

それは当時の名人戦が、持ち時間15時間の三日制で行われていたという、持ち時間の豊富さゆえの事情とも言えます。

持ち時間の短い現代では穴熊のような、王に流れ弾が当たりにくい囲いが好まれているのも、納得のいく実情でしょう。

 

本局も例にもれず際どい将棋となりました。

最後に見せ場がありますのでご期待ください。

 

 

 

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小さなお子様のいるご家庭では、親子団らんのコミュニケーションツールとしてご利用ください。

 

詳しくは下記記事をご覧ください。 

 

masakouchang.hatenablog.com

 

CONTENTS

 

 

   

第1章 先手三間飛車VS居飛車棒銀、序盤全体の流れとポイント

 

序盤全体の流れ

 

まずこの将棋の序盤全体の流れの動画をご覧ください。

 

基本図動画

 

 

序盤のポイント

 

  1. 後手、棒銀の意思表示
  2. 先手、木村美濃に組み☗68金型で迎え撃つ
  3. 後手、小競り合いから☖74銀型を目指す
  4. 後手、損のない突き捨て☖86歩
  5. 後手の☖13角で本格的な戦いが始まる

 

1. 後手、棒銀の意思表示

 

第1図

 

f:id:masakouchang:20210312155535p:plain

 

上図は後手が☖73銀と棒銀の意思表示をした局面です。

後手の急戦の定番といえば棒銀です。

振り飛車側としては、受け方を間違えるといっぺんに潰されてしまう、破壊力抜群の戦法です。

 

2. 先手、木村美濃に組み☗68金型で迎え撃つ

 

第2図

 

f:id:masakouchang:20210312155707p:plain

 

棒銀対策にはいろいろな形がありますが、私が有力視しているのは木村美濃と☗68金型の組み合わせです。

上図がその布陣で、☗68金は持久戦になれば右に寄せていく形になります。

 

3. 後手、小競り合いから☖74銀型を目指す

 

第3図

 

f:id:masakouchang:20210312155752p:plain

 

後手は棒銀の方針に沿って☖75歩と仕掛けますが、動画でもお分かりになりますとおり、まだ本格的な戦いにはなりません。

この流れは中盤前の小競り合いといったところでしょうか。

 

「上図の局面で☖72飛としてきたらどうするのにゃ?」

 

ちなみに☗76同銀の局面で、後手が☖72飛と決戦する手は☗65歩と先手から大捌きに打って出る手があります。

以下☖77角成に☗68金型の特性を活かして☗同金と応じる手があります。

後手は☖65歩と歩を取るくらいですが、そこで☗83角☖73飛☗65角成と馬作りを狙う手があり、先手充分の形勢になります【参考1図】。

 

参考1図 

 

f:id:masakouchang:20210424170509j:plain



先手にはこれといった角の打ち込みのスキがなく、一方的に馬を作ることができます。

 

4. 後手、損のない突き捨て☖86歩

 

第4図

 

f:id:masakouchang:20210312155938p:plain

 

上図は後手が☖86歩と飛車先の歩を突き捨ててきた局面です。

居飛車側としては、本格的な戦いの前の常道とも言える突き捨てです。

先手から☗88飛~☗85歩と、反撃する手がない形ないので損がありません。

これに対して☗同角は、後手に☖65歩の仕掛けを与えるのが嫌な形なので、☗同歩と応じます。

 

5. 後手の☖13角で本格的な戦いが始まる

 

第5図

 

f:id:masakouchang:20210312160012p:plain

 

上図は後手が☗68金に狙いをつけて☖13角とした局面です。

この手から本格的な戦いが始まります。

放っておけば、☖65歩☗同歩☖同桂(角が動けない)を狙っています。

この形の受け方から次の一手編に入ります。

 

   

第2章 中終盤次の一手問題4選

 

第1問 ☖13角の受け方

 

f:id:masakouchang:20210312143637p:plain

 

上図は第5図を再掲しています。

さて上図でこのまま放っておけないとすると、受け方を考えなければいけません。

☗68金が狙われていますので、逃げる手が有力です。

どこへ逃げたら良いでしょう。

三択からお選びください。

 

A ☗78金

B ☗69金

C ☗58金

 

第1問解答

 

B ☗69金 

 

f:id:masakouchang:20210312143841p:plain

 

正解はBの☗69金です。

この手は☖57角成を許すので一見先手が苦しそうです。

しかしそこで☗68角とすると馬は行き所がなく、角交換の一手となり☖57角成の一手が無駄な手となってしまいます。

そこで後手は☗15歩の角頭攻めに備えて☖24角としますが、それでも☗68角とブッつける手があります。

これに対して☖33角では動いた意味がありません。

そこで☖68同角成と角交換してきますが、☗同金と応じておいて、後手の☖24角がやはり無駄な手となります。

しかし後手もただ無駄な手を指したわけではなく、ここで再度☖24角と打つ手が有力です。

今度は☗58金と応じ☖79角成と進んで第2問です。

 

他の候補手のうちA☗78金は、後手が☖57角成とくれば☗68角で同じ形になります。

しかし他の手を指されたとき、☗78金は金が王から遠ざかる手となり、中央に活用しにくい分、☗69金より劣ります。

 

C☗58金は☖79角成と成り込まれてしまいます。

本譜との違いは先手の角が捌けていない点です。

このとき☗68角は、☖69馬と飛車取りに寄られ馬が生還してしまいます。

 

第2問 反撃

  

f:id:masakouchang:20210312145310p:plain

 

上図は後手が☖79角成と角を成り込んだ局面です。

ここで先手は反撃に転じます。

後手の弱点はどこでしょう。

三択からお選びください。

 

A ☗55歩

B ☗46角

C ☗72角

 

第2問解答

 

A ☗55歩

 

f:id:masakouchang:20210312145358p:plain

 

正解はA☗55歩です。

この手は放っておいて次に☗54歩と取り込まれると、☖同銀は☗72角があるので後手にとって非常に厳しい反撃です。

☖同歩と取り、☗54歩に☖62銀と耐えておくしかないですが、そこで先手は☗46角と打ちます。

この手は馬を消そうという手です。

本譜は☖同馬☗同銀☖88歩と進行して第3問へと進行しましたが・・。

 

「☗46角に☖69馬とされたらどうするのにゃ?」

 

☖69馬とかわす手には☗78歩と辛抱しておいて、次に☗55角の狙いがあるので先手不満はありません(参考3図)。

 

参考2図 

 

f:id:masakouchang:20210424171406j:plain

他の候補手ですがBの単に☗46角は、手順前後です。

☖69馬☗88飛と進行し、後からの☗55歩は☗72角の狙いがないため、後手に馬を生還されてしまいます。

 

Cの単に☗72角は☖71飛とされて角が死んでしまいます。

 

第3問 攻防の〇

 

f:id:masakouchang:20210312160156p:plain

 

上図は後手が☖88歩と歩を打ってきた局面です。

ヒントは攻防の〇です。

三択からお選びください。

 

A ☗47角

B ☗88同飛

C ☗77桂

 

第3問解答

 

A ☗47角

 

f:id:masakouchang:20210312144258p:plain

 

正解はA☗47角です。

この手は74の銀取りと同時に、☗58金に紐をつける攻防の角です。

Cの単に☗77桂は☖76歩☗同銀☖69角とされ、これは先手困ります。

☗47角はこの順を未然に防いでおり、しかも銀取りなので後手はこれを防がなければなりません。

☖65歩と防ぐ手は☗77桂で、かえって☗65桂と跳ねる調子がついてしまいます。

また☖63銀直は53の地点が弱くなるので、後で☗55銀と出られたときに、☗44歩☖同歩☗45歩を狙われてやりにくいです(参考4図)。

 

参考3図

 

f:id:masakouchang:20210424172310j:plain

 

結局☖63銀引とするしかありませんが、これで☗74歩の狙いができました。

 

Bの☗88同飛は☖79角の飛車銀両取りで困ります。

 

第4問 〇の遅早(おそはや)

 

f:id:masakouchang:20210312144703p:plain

 

上図は☖71銀と銀取りをかわした局面です。

このままだと25の桂を取りながら歩が進んでくるので、忙しい局面です。

ヒントは〇の遅早(ゆっくりしているようで早い手)です。

三択からお選びください。

 

A ☗72歩

B ☗62銀

C ☗63と

 

第4問解答

 

C ☗63と

 

f:id:masakouchang:20210312144956p:plain

 

正解はCの☗63とです。

この手は次に☗53歩を狙っており、☖25歩のスピードに充分対抗できます。

具体的には☖25歩☗53歩☖26歩に、☗35銀と玉頭攻めに備えつつ攻防に打っておきます。

以下☖25香が嫌ですが、☗44歩と馬を抑えつつ攻めを狙い、☖34歩(☗同銀は☖44馬)☗52歩成と攻め合います。

さらに攻め合う☖27銀には、☗39王☖38銀成☗同角☖27歩成に、☗同角と応じておきます(参考5図)。

 

参考4図

 

f:id:masakouchang:20210424172938j:plain

 

以下☖同香成には☗同飛が、22の馬に直射して絶好の手となります。

 

他の候補手ですが、A☗72歩は銀は取れますが、後手陣への響きが薄く大勢に遅れます。

 

B☗62銀は☖同銀と取ってくれれば☗同で調子が良いですが、この手には☖31飛と逃げる手があります。

これでは打った銀が重くなり、ここで☗71銀不成とするようではやはり大勢に遅れます。

ABに共通して言えることは、この忙しい局面で☖71銀などという、遊び駒(働きの薄い駒)を相手にしている場合ではないということです。

 

 

 

まとめ

 

今日は先手ノーマル三間飛車VS居飛車棒銀の戦型をテーマに解説してきました。

 

第1章序盤編のポイントを再掲します。

  1. 後手、棒銀の意思表示
  2. 先手、木村美濃に組み☗68金型で迎え撃つ
  3. 後手、小競り合いから☖74銀型を目指す
  4. 後手、損のない突き捨て☖86歩
  5. 後手の☖13角で本格的な戦いが始まる

 

第2章中終盤次の一手編のポイントは 

  1. ☖13角の受け方
  2. 厳しい反撃、手順前後に注意
  3. 攻防の角
  4. と金の遅早

 

でした。

 

第3章詰将棋観賞コーナーのポイント

勝ち将棋鬼の如し

でした。

 

先手ノーマル三間飛車VS居飛車棒銀の戦型は、最新のトレンドではありませんが、その実戦の中には参考になる手筋があふれています。

これらのポイントを押さえて、皆さんの将棋の上達にお役立てください。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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【ツインレイ】そこまで告白する?もはや手遅れか?ある中年男性は愛を確信し嫉妬と試練を克服できるのか

んにちは!マサ公です。

 

あるツインレイ男性は告白する。

 

そして「やってしまったのだ。もはや手遅れだ」という思いを繰り返す。

 

ツインレイ女性との波乱の愛の物語を滔々と告白するある中年男性。

 

男性は行き過ぎた恋の衝動を実行し、再三の後悔と再び蘇る思いに振り回される。

 

 

 

人生の半ばをすぎたような中年男性が、二回りも歳が離れている女性に運命的な恋をし惹かれていく。

 

次々と襲ってくる激しい嫉妬の感情と、様々な試練を彼は克服できるのか。

 

はた目には滑稽にすら見える、女性の身振り・態度から両想いを確信していく愚直なまでのプラトニックラブ

 

はたして彼女はツインレイなのか!?

 

二人の恋の行方は?

 

どうぞご覧ください

 

 

 

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転勤

 

私は名前を正 公一という、マルマル商事総務課に勤務する、今年で50歳になるオヤジである。

 

「やあ、おはよう」

 

「おはようごさいます」

 

“キンコーンカンコーン”

 

今日一日の始まりである。

  

「これから朝礼を始めます」

 

若い頃から欲がなく、お金も生活にいるだけあればいいという主義で、この年になってもヒラである。

 

「今日も一日よろしくお願いします」

 

とりえといえば、欲がない分ストレスがなく、天然とよく言われること。

 

それと身体が丈夫なことくらいか。

 

妻子はいない。

 

今まで天然な性格ゆえに子どもっぽく思われたのか、女性に縁がなかった。

 

そしてその日の仕事も気分が乗ってこようかというときに・・・。

 

「正くん」

 

「はっ?」

 

「こちらに来たまえ」

 

「は、はい、課長」

 

そそくさと課長席に向かう。

 

いつも嫌味しか言わない、課長の禿げ頭が光っている。

 

「なんでしょう?」

 

「おめでとう」

 

「はあ?」

 

「異動だ」

 

「へ?」

 

 

 

夕方

 

「ただいま」

 

「あら公一、早かったわね」

 

まだ両親は健在で、3人暮らしだ

 

「飯くってきたから」

 

「そうかい、あいよ」

 

独立しなければ、という気持ちは前々からあったが、生来、必要に迫られないと腰が上がらないところがある。

 

で、結局今に至ったが、典型的な坊ちゃんなのだろう。

 

部屋に入りベッドに横たわる。

 

課長の禿げ頭が目に浮かぶ。

 

「私を追い出せて清々しているだろうな、あの課長」

 

異動と聞いて不安を感じる方も多いと思うが、私の場合、ワクワクしてしまう方だ。

 

生来ありのままの自分でいることに躊躇いがない。

 

「さてと、続きを読むか」

 

趣味に没頭していれば、時間が経つのも忘れ

 

「フガー」

 

1日が過ぎてゆく。

   

 

 忘れえぬ出会い

 

 異動当日。

 

「総務課から異動してきた正さんです」

 

「正ともうします。よろしくお願いします」

 

今度の課長はコロッとはしているがそれなりの色男である。

 

さぞかし奥さんが気がもめるだろうなどと想像したら、危うく吹き出しそうになった。

 

それから後輩が課の仕事の説明をしてくださり午前中が過ぎた。

 

新しい職場は忙しさにかけては社内で一、二を争うと噂される、いわくつきの課だ。

 

午前中の説明だけでも、ただでさえ隙間の少ない私の脳みそには、とても詰め込み切れないボリュームだった。

 

午後、仕事を始めて間もなくだった。

 

あの忘れえぬ瞬間。

 

「ん?」

 

「あれは・・・」

 

ふと目を向けるとルックスは申し分ないが、ファッションの趣味が地味な感じのする女の子がせっせと働いていた。

 

「きれいな子だな。でもこの印象は・・・」

 

「不思議な気持ちにさせるひとだ」

 

彼女の笑顔が弾ける。

 

 

 

その日も終了。

 

帰宅して今はベッドの上。

 

公一は虚空をしばらく見つめている。

 

「あの子・・・どこかで会ったかな?」

 

 

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かすかに感じる脈

  

 翌日名簿が配られ、彼女は”阿門(あもん)愛“という名前であることが分かった。

 

「フーン、変わった苗字だなあ」

 

だがそれどころではない。

 

仕事を覚えなければ。

 

いよいよ実務を教えていただくことになった。

 

「私と組よ、仕事教えてあげるわね」

 

ペアは仁志(にし)さんとおっしゃる方。

 

「ここはこういうふうにやるのよ」

 

六十を超えた感じの切符のよさそうな女性である。

 

言うことがマトをついているし、マナーにも厳しい人のようだ。

 

公一が机の引き出しを無造作にしめると、

 

「不謹慎よ」

 

と厳しくも優しく言ってくださり、彼はアドバイスを有難く受け止めた。

 

そんな二人は気が合い、手元をテキパキと進めながらも、おしゃべりして笑い合う間柄となった。

 

しかし生来の悪い癖で、公一は声のボリュームをコントロールするのが苦手だった。

 

話の内容は周囲に筒抜けだったろう。

 

そのおしゃべりに耳を傾け、チラチラと公一に目をやる愛の姿があったのを、公一はまだ気がついていない。

 

 

1か月が過ぎたある日。

 

いつもの調子で仁志さんと仕事の手を緩めず、おしゃべりしていたときだった。

 

公一が冗談交じりに

 

「仁志さんて、いちいち言うことが正しいひとだね、ハハ・・・」

 

と笑って目を上げたそのとき、

 

視線の先にこちらを見つめる愛の姿があった。

 

すぐハッとして目を逸らしたが、一瞬、彼女がクスっと笑ったような気がした。

 

その日は夢中のうちに過ぎ去り、帰途についた。

 

公一はベッドに横たわって天井を見上げる。

 

彼の脳裏に出会いの時の印象が蘇っていた。

 

懐かしさともいえるあの印象、あれは何だったのだろう。

 

まるでスライド写真のように、彼女の姿が繰り返し目に浮かぶ。

 

「フフ」

 

「どうかしてるな。」

 

その夜はなかなか寝付くことができなかった。

  

とまどい

 

 翌日、公一はコピーに並んでいた。

 

「ふぁ~あ」

 

あくびをしつつ後ろを振り返ったとき、次の瞬間目を疑った。

 

「えっ?」

 

愛がすぐ後ろに並んでいたのだ。

 

すぐ前に向き直したが、公一は動揺を隠せない。

 

「まさか・・・偶然だよね・・・」

 

 その日の午後、立ち仕事を仰せつかって汗を流したあと、席に落ち着いた。

 

「ふーっ」

 

ほっと息をつき、彼女の方に自然に目が向いたときだった。

 

こっちを見ている。

 

二人は見つめ合ったまま、1分も静止していただろうか。

 

ふと我に返り互いに目を逸らしたが、胸の鼓動は止まらない。

 

しかし不思議なことに、その鼓動はしばらくするとなりを潜め、例えようのない静かな気持ちが余韻として残った。

 

「ときめきは一瞬だった。彼女といると心が落ち着くのだろうか」

 

 

 

公一は書類を見つめている。

 

「これはコピーに残っていた彼女の原稿」

 

「これを使って話しかけてみるか」

 

公一は暫く考え込んでいたが、やがて意を決したように

 

「良し!」

 

ツカツカと彼女に歩み寄る。

 

愛のとなりに立つ、彼女はハッとしてみあげる。

 

「コピーに残ってましたが、あなたの書類ではないですか?」

 

 

 

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無謀 

 

 「えっ?」

 

周りが一斉に振り向いた。

 

“ザワッ”

 

緊張した面持ちで愛を見つめる公一。

 

突然のことに戸惑った表情を見せる愛。

 

「え・・あ・・」

  

やがて愛の表情が緩んだ。

 

「ありがとうございます。でも不要な書類なので」

 

公一も表情をほころばせ

 

「失礼しました」

 

周囲が怪訝そうな表情を見せる。

 

公一は何もなかったかのように自席に戻る。

 

するとしばらくして、明るい笑い声が執務室中に響き渡った。

 

「ウフフフ!」

 

振り向くと明るい表情を浮かべる彼女の姿がそこにあった。

 

「マジ・・・?」

 

「それって・・・」

 

 

 

「これで三日目か」

 

その日、食事をしながら公一は愛の後ろ姿を見ていた。

 

それは愛が三日連続で、自席で昼食を摂っていたから。

 

少し前までは、友達と食堂で摂っていたようなのに。

 

彼女のささやかな気持ちの表れなのだろうか。

 

しかし、表情をほころばせる公一の周囲に、俄かに騒然たる空気が立ち込めつつあることに彼はまだ気づいていない。 

 

「あの二人怪しいんじゃない?」

 

白い視線が公一に集まり始めていた。

 

 

 

ベッドでくつろぎながら彼はさらなる作戦を考えていた。

 

「やはりこれしかないか」

 

あれこれ検討を重ねた結果、ある作戦が閃いた。

 

名簿のナンバーにショートメールしてみようか、という作戦だった。

 

「ルール違反では・・・?」

 

心の声が彼の気持ちを咎めたが、元来、細かいしきたりに縛られることを最も嫌う性質である。

 

衝動を抑えることができない、今の公一であった。

 

携帯を手にし、指がデジタル文字を刻み始めた。

 

“お話したいです、ご返信ください”

 

彼は早速作戦を実行してしまった。

 

決断すると後は迷わない性分ではあったが、この行為は後から冷静に考えるとやはり無謀としか言いようがなかった。 

 

 

 

翌日、公一は仕事を終えバス待ちでロビーに待機していた。

 

すると、目のまえをツカツカと正面玄関へ向かっていく人影があった。

 

目を凝らして見ると、その後ろ姿は紛れもない愛のものだった。

 

いつも帰りが遅いはずの彼女がどうして?

 

そのそぶりはプリプリ怒っているような、落ち着かない様子であった。

 

「もしかして怒らせてしまったかな?」

 

何か重いものが胸につかえ、首から上がカーッと熱くなった。

 

しかし既に賽は投げられたのだ。

 

後悔しても手遅れであった。


   

上司に発覚

 

 翌日、何食わぬ顔をして振る舞い、廊下を歩いていたときだった。

 

「正さん」

 

突然、彼を呼び止める声があった。

 

振り向くとそこには、立ちすくんで厳しい目つきでこちらを見つめる、愛の上司、島田の姿があった。

 

島田は割腹の良い、それでいてゴシップの好きそうな人物で、いかにもキャリアウーマンといった感じの女性だった。

 

「正さん、なにかしたでしょ」

 

「は?」

 

「しらばっくれても無駄よ。ルール違反であることはわかっているわよね」

 

公一は言葉を失った。

 

「もう一度やったら話が大きくなるわよ。覚悟しておきなさい」

 

席に戻った公一は、頭が熱くなって意識が朦朧としてきた。

 

「これが彼女の真実の意思なのだろうか」

 

絶望とともに自らを恥じ入る感情が込み上げてきて、頭の中は混乱の渦となった。

 

そもそも親子ほど年齢が離れた女性が、オッサンに興味を示すわけがないではないか。

 

「なんて馬鹿なことをしてしまったんだ」

 

しかし性格上、思い悩んだとき何か打開策を探るのも、自分らしさであることは承知していた。

 

「やらずにはいられなかった」

 

「でも・・・」

 

自問自答がループし感情の沸騰はピークに達して、その夜は気が付くと窓から光が射していた。 

 

 

それからの数日、公一は何かが思い浮かぶたびに後悔の感情が湧いてきて、仕事が手につかなかった。

 

その様子は傍から見ても、人の注意が耳に入らず自動的に動いている印象だったに違いない。

  

孤立

 

全くの無気力と葛藤するなか、たまたま同僚の女性と仕事の話をしていたときだった。

 

少し長くなったとは感じていたが、我に返ると背後に人の気配を感じる。

 

何も人の真後ろに陣取らなくても…と思いつつ振り向いた。

 

「えっ?」

 

言葉を失った。

 

「愛さん・・・?」

 

中合わせで立っているのは確かに彼女だった。

 

「マジ?」

 

公一は心が沈んでいたため俄かには信じられなかったが、

 

「正さん、どうかしたの?」

 

という同僚の女性の声で再び我に返った。

 

「え・・あ・・ご、ごめん」

 

仕事の話に戻ろうとするが集中できない。

 

抑えようとしても顔がほころんできて

 

「ちょっと正さん、まじめにやってんの?」

 

言われてしまう始末だった。

 

席に落ち着いて一息つくと、嬉しさと彼女を可愛らしく思う気持ちが湧き出でる泉のように込み上げてくる。

 

現金なもので、公一の気持ちは強い風が雲を吹き飛ばしたかのように晴れ渡っていた。

 

しかし当の愛は大まじめで、

 

「冗談じゃないわ」

 

という気持ちだったかもしれない。

 

この後、彼女の嫉妬と思われる態度にはさんざん悩まされることになるのである。

 

しかしこの様子を窺っていた周囲の白い目は、ヒソヒソと何事か囁き合っている。

 

「許せない。」

 

「どうするか、見てなさい」

 

公一は彼自身無意識のうちに、職場での孤立を深めていたのだった。


   

あいつぐ嫌がらせ

 

 翌日のことだった。

 

「正さん」

 

振り向くと後輩が立っている。

 

「この仕事お願いしますよ」

 

冷たい目で見つめ返してくる。

 

「承知しました」

 

公一は、少しは礼儀正しくしてほしいものだな、思いつつも渋々仕事にとりかかった。

 

「これでいいですか?」

 

後輩は“フン”という顔をして書類を見る。

 

「ここ違うじゃないですか」

 

「そこは言われたとおりやったつもりですが」

 

「そんなことを言ったつもりはありませんよ」

 

譲りませんよという顔をしている。

 

「分かりました。やり直します」

 

「時間がないんだから早くしてくださいよ」

 

こいつめ!!という思いが込み上げてきた。

 

しかし自分に冷静を言い聞かせ、やり直して持っていくことにした。

 

すると

 

「ここも違うじゃないですか」

 

「!」

 

公一は衝撃を隠せなかった。

 

後輩は薄笑いを浮かべた冷たい目つきでコチラを見ている。

 

言い返しても無駄らしい。

 

どうやら徹底的にいじめるつもりでいるようだ。

 

 

 

またある日のこと。

 

公一は電話を受け、愛の上司島田に取次にいった。

 

すると

 

「今忙しいんで、あなたの判断で適当に答えておいてくださいな」

 

と返された。

 

一瞬まただと思ったが、キッと思い直し

 

「分かりました。おっしゃるとおりに伝えます」

 

と切り返す。

 

「なっ!」

 

島田は一瞬眉を吊り上げたが、そう返されて二の句がなく、渋々といった感じで

 

「分かりましたよ。つ・・繋いでください」

 

はらわたが煮えくり返っているような言い様であった。

 

 

 

公一は帰宅の道すがら、バスの中で物思いに沈んだ。

 

「これは嫌がらせだ」

 

「どうしたものか・・・?」

 

しばらく考えた彼は、

 

「もう私の心は決まっている。だから負けるわけにはいかない」

 

 やがて意を決したように

 

「明日以降も隙をみせず、余計なことを喋らないで淡々と仕事をするしかない」

 

それしかできることはないと自らに言い聞かせる公一であった。

 

 

 

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抑えきれない嫉妬

 

 愛が若い男性職員と話し出した。

 

すぐ終わるだろうと思っていたら、一向に終わる気配がない。

  

あまりの長さに、公一はどうしようもなく嫉妬の感情に駆られた。

 

「ここで大人げない態度を見せれば、いじめる側の思うツボだ」

 

「でもこの気持ちをどうしたらいいんだ?」

 

なおもしつこく話している。

 

男の方から話を繋いでいるようだ。

 

彼女は顔では笑っていたが、表情には少し困った感じが見て取れた。

 

「ここは我慢だ」

 

「縁がないものなら、どうしようもないではないか」

 

彼はそう自問自答して、湧き上がる身を焦がすような嫉妬の感情に耐えるしかなかった。

 

ひと時の安らぎ

 

雨が少なく寒い日と小春日和が交互にやってくる、そんな秋の深まるある日、公一は旅に出た。

 

車で伊豆までのドライブを兼ねた一人旅であった。

 

道中、運転に集中するだけで、少し気が紛れたが心はまだ重たかった。

 

瞬間的に、どうしても愛のすがたが脳裏に浮かぶ

 

“キーッ“

 

人はいなかったが、危うく赤信号を素通りしそうになった。

 

しかし海辺に出て透き通る水平線を見渡したとき、曇る気持ちが少しづつ晴れていくのを感じた。

 

宿はちょっと古びた感じの旅館であった。

 

女将や仲居さんたちの温かい歓待をうけ、部屋に落ち着いた。

 

そして彼は窓から見える景色に目を向けた。

 

はるか水平線の景色が途切れようとする辺りに、一隻の漁船らしき舟が白波の航跡を残しつつ沖へ向かっている。

 

「旅はいいな」

 

せっかく旅に出かけたのだから、今日ばかりは職場でのしがらみを忘れたかった

 

風を切り、移り行く景色を眺めているだけで五感が刺激され、少しずつ心の晴れ間が広がっていくのを感じる。

 

それから湯に浸かって、美味しい海の幸をほおばり、夜は一人カラオケに興じた。

 

日頃のウサを晴らすべく、個室に大声の限りを響かせた。

 

そして就寝前にはマッサージ師に来てもらった。

 

「いててーー!」

 

マッサージ師に容赦なくツボを押しまくられたが、とにかく五感を刺激することによって雑念を忘れることができた。

 

すると心地よい眠気が訪れ、現実に思いを寄せるいとまもなく、公一はいつの間にか眠りについていた。

   

 

異動への高まる期待

 

そして季節は春、異動の節目の時期が近づいてきた。

 

公一は二人の関係に進展があるとしたら、どちらかが異動するしかないと考えていた。

 

期待と不安が高まり、内示の日を迎えた。

 

気が散って仕事に十分集中することができない中、そのときを待つ。

 

その日の夕方。

 

いよいよ結果判明の時間が迫るにつれ、心臓の鼓動は嫌が上にも高鳴る。

 

しかし、1時間、2時間が経過しても一向に報らせはない。

 

生来、気の短い公一は

 

「心臓が持たないよ」

 

「キリがないな、異動の時はいつもこうだから」

 

と結論付け、結果を待たずに帰途に就く準備を始めた、そのときである。

 

ついに待ちに待った一報が届いた。

 

課長の発表に周囲が一斉に注目する。

 

一人一人の名前が読み上げられる。

 

そして・・・。

 

「以上」

 

「は?」

 

空振りであった。

 

「そんな・・でも・・」

 

「そう簡単に異動できるわけないか」

 

期待が高かっただけに、落胆も半端なかったが、そもそも空回りがつきものの異動というイベントである。

 

諦めようと自分に言い聞かせつつ、ちらっと愛の方に目をやった。

 

「え?」

 

なんだか様子がおかしい。

 

表情に影が射し、明らかに落ち込んだ様子がうかがえたのだ。

 

その様子を見て公一は居ても立ってもいられなくなってしまった

 

反射的に落ち込んだ彼女を励ましたい衝動に駆られたのだ。

 

暫く知恵をしぼって、公一の出した答えは

 

「元気を出してください」

 

と記した紙片を、彼女の机の上に置いてみようかというものだった。

 

これを実行すれば、彼の隙を窺っている人たちに、絶好の口実を与えることになることは承知のうえであった。

 

普段は冷静な公一であったが、愛を思う気持ちが彼の判断力を狂わせる。

 

自らの衝動をどうすることもできない彼であった。

 

 

 

ウフフフ

 

沈んでいた彼女の表情が満面の笑みへと変わり、弾けた

 

「良かった・・・」

 

公一はほっと胸をなでおろした。

 

しかし、この明白な隙を周囲の白い目が放っておくはずもなかった。

 

待ってましたとばかりにバッシングの嵐が始まるのだった。

 

 

 

弾劾、そして絶望

 

翌日、

 

「正さん」

 

課長のお声がかかった。

 

「はい、なんでしょう」

 

「打ち合わせコーナーにきてくれたまえ」

 

「はあ」

 

行ってみると、そこには課長と島田係長が座っていた。

 

「正さん、あなた昨日なにかしたね?」

 

「は?」

 

「胸に手を当ててみたまえ」

 

「そ・・それは」

 

「年甲斐もないことをやってくれたね」

 

「・・・」

 

公一は内心「おいでなすったか」と腹をくくった。

 

それから延々といじられたが、公一は覚悟していたことであり、時間がたつにつれて次第に冷静さを取り戻した。

 

心を決めた彼は深く息をつき、

 

「わかりました。しかしやってしまったことは仕方ないので、どうぞご存分にご処分ください!!」

 

とぶちまけた。

 

上司二人はあっけにとられている。

 

「仕事にもどっていいですね!失礼いたします!!」

 

そしてその場は、許しをうけることもなく、さっさと席に引き上げた。

 

さらに翌日、

 

「正さん、部長がお呼びだ」

 

課長のお呼びがかかった。

 

覚悟していたこととはいえ、一瞬緊張が走る。

 

会議室にはいると

 

「かけたまえ」

 

「用件はわかっているね」

 

「はい」

 

部長のお説教を淡々と聞き流し、返事のみをし終えた公一は、

 

「なんか処分をくらうかな、やはり気の迷いだったか」

 

「でもやることはやった、悔いはない」

 

胸にはジリジリと焦げ付いたような思いがくすぶる一方、心のどこかに清々としている自分がいるのも確かだった。

 

とはいっても、愛のことが心によぎるたびに、かき消そうと必死にもがく時間がしばらく続いた。

 

公一は彼女に振り回されるのはもうたくさんだと思った。

 

これからは身の回りをウロチョロされようが、何をされようが無視しようと思いを固めるのだった。

 

 

 

そんなある日のこと、トイレに立った公一は、通路の途中の閉め切りの防火扉のところにさしかかった。

 

すると背後に人の気配を感じたため、何気に防火扉を開けた手をそのままにした。

 

さらに気配が近づいてきたので、立ち去ろうとすると、嬉しさに満ち溢れた悲鳴のような女性の声が響き渡った。

 

彼は

 

「余計な気遣いだったかな」

 

と思ったが、その場は大して気にも留めなかった。

 

その日の午後、ある電話を受けた。

 

それは愛の島の別の女性への電話だった。

 

その女性のもとへいき話し始めると、ツカツカと人が迫ってくる気配がする。

 

ドン”と席に腰掛けた。

 

愛だった。

 

公一は一瞬、何が起きたのか理解できなかった。

 

しかし後になって冷静に考えてみると、いつもの嫉妬ゆえの行動としか思えない。

 

その激しい態度にもう忘れようと決めていた気持ちが揺らぐ。

 

ダメであった。

 

やはり忘れることができない。

 

それどころか余計可愛いらしくさえ思えてくる。

 

「かなり怒らせてしまったようだ。何かこちらも態度でしめさなければ」

 

あれこれ思案した挙句、他の女性に伝言するときには、しばらく常にメモを使おうと決めた。

 

 

 

そして秋も深まったある日、また事件が起きた。

 

仕事が終わって帰る支度をしていたとき、愛の島の島田係長からある発表があるという。

 

いわく

 

「我が島の亜門愛さんが入籍することになりました」

 

とニヤニヤした顔で言い放った。

 

その後、愛がそそくさと前にでて

 

この度入籍することになりました

 

一瞬目の前が暗くなった。

 

「えっ?」

 

動転したまま帰途につき、気がついたらベッドのうえだった。

 

 

 

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虫の知らせ

 

心は闇に覆いつくされていた。

 

「なんか雰囲気は怪しいけど、やっぱりそうなんだな」

 

仕事を続ける気力も消え失せるような、どん底に突き落とされた気分だった。

 

眠ることはできず、公一の精神は限界を彷徨っていた。

 

「ああ、私はどうしたら良いんだろう。とても仕事を続けられそうもない」

 

つらい時間を時計の音が刻む。

 

すると

 

“パン”

 

という音がした。

 

「なんだ?」

 

“・・・シーン”

 

辺りを見回したが何事もない。

 

「ペットボトルが弾けたのかな?脅かすなあ」

 

またしばらく時が経つ。

 

「愛のことを忘れたい。でもいつ忘れられるんだろう」

 

“プチッ”

 

今度は家の木材の気泡が弾けるような音がした。

 

「えっまた?」

 

“・・・シーン”

 

「脅かすなよ、疲れてるのに・・・はあ」

 

パン

 

「え」

 

プチッ

 

「なんなんだ?一体」

 

しばらく静寂が部屋を包み、落ち着きを取り戻した公一は、

 

「虫の知らせだったのかな、だとしたらどういう意味なんだろう」

 

と首をかしげた。

 

このときを境に、不思議な気持ちとともに心地よい眠りの誘ないがおとずれ、公一は眠りにつくことができた。

 

 

 

希望 

 

翌日、公一は頭が重く仕事を休むことにした。

 

でも虫の知らせ以降、少し気持ちが軽くなっているのを感じた。

 

「忘れようとしたら虫の知らせがきた」

 

「もしかして忘れなくて良いという知らせかな」

 

さらに少しずつ心が軽くなる。

 

「この調子なら無理すれば明日仕事に出られるかな」

 

「・・・でも待てよ」

 

しばらく考え、ここは

 

「もう二日休むことで職場にアピールし、金曜日の午後から出るのが得策ではないか」

 

そう判断した彼は、二日のんびり休むことにした。

 

心労が度重なり疲れ切っていた彼は、かなりリフレッシュすることができた。

 

 

 

さらに金曜日の午前中を休み、午後から出社した。

 

職場に着くと、そこには信じられない光景が待っていた。

 

彼がかねてから苛めの中心人物と目していた数人が皆休んでいたのだ。

 

しかも愛が席に座っているではないか。

 

彼はついでがあるフリをして、彼女の近くに向かい周りを歩いた。

 

そして表情を横目でちらりと見た。

 

ニコニコしながらディスプレイを見つめている。

 

彼も思わず微笑んだ。

 

 

 

立ち仕事をしていると、仕事を教えてくれた仁志さんが話しかけてきた。

 

「 見たでしょう?」

 

「えっ?何を?」

 

「私も出てくるのが嫌になっちゃうわ」

 

そうなんだ。

 

話しの筋書きが読めたような気がした。

 

怒りが湧いてくるわけでもなく、ただ愛がいつも通りそこにいるというだけで安心感に包まれた。

 

 

 

それからしばらくたったある日。

 

愛が公一のすぐそば、彼の上司志摩のところにやってきた。

 

公一は一瞬目を疑った。

 

彼女との出会い以来、初めてとなるシーンだったからである。

 

「えっ!?」

 

「いったい、何が始まるのかな?」

 

興味津々に様子をうかがっていると、目の前で二人は何やら話し始めた。

 

そのうち次第に笑顔が弾け、ジャレ合いだした。

 

すると今度は公一の前の席の女の子と話だし、公一の視線に気づいているだろうに、あえて目を逸らすかのように知らぬふりをいている。

 

さらに見つめ続けると、前に見つめあったときに彼がそうしたように、笑いながら「フーンだ」という表情をして横を向いた。

 

このとき公一は、彼女を今までで一番身近に感じていた。

 

嬉しかった。

 

今までの闇は晴れ、はるかかなたの地平線を見渡すように、視界が開けていくのを感じた。

 

   

和解

 

公一は仕事が一区切りついてしまった。

 

同じ係の人たちに御用伺いしたが今はないと言われたので、愛と同じ係りの仁志さんに

 

「なにか、やることがあればやるよ」

 

と話しかけてみた。

 

「山ほどあるわよ。でも係り違うし・・。やってくれるの?」

 

「いいですよ。お手伝いしましょうか?」

 

それから彼の係の枠を超えたお手伝いが始まった。

 

上司から何か文句を言われるかと思ったが、とりあえず静観しているようであった。

 

彼は資料を五十音順に並べ替える仕事を請け負った。

 

しばらく続けた後、

 

「 仁志さん、俺って性格が雑ぱくで細部に甘いところがあるから、アカサタナにだけ分けるからあとやってね」

 

「 ダメよ、曖昧な人はちゃんと機械で調べるのよ」

 

「 ええ〜、厳しいよ」

 

このやり取りの後、辺りが騒然とした。

 

愛が上司とジャレ合って喜んでいる。

 

 

 

このときを境に何かが変わった。

 

公一が指を怪我した男性を気遣い

 

「 指大丈夫ですか?」

 

と尋ねると

 

「 大丈夫です。ありがとうございます」

 

と笑顔が帰ってきた。

 

またある時は、今まで話したことのない青年が

 

「正さんて昼休み音楽聴かれてますけど、何聴いてらっしゃるんですか」

 

とやはり笑顔で気さくに話しかけてくれた。

 

今までの白い目が影を潜め、職場が明るい雰囲気に包まれたのだった。

 

愛とのことも周りから祝福されたらどんなに良いか。

 

彼女とのこれからの成り行きはどうなっていくのだろう。

 

その日は明るい気持ちと、一抹の期待を胸に温めて、公一は帰途についたのだった。

 

 

 

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