マサ公の将棋実戦次の一手

初心者に将棋の考え方を分かりやすくかみ砕いて解説

わずかに後手有利か?終盤戦に突入、一歩も引けぬ闘い

目次

 

 冒頭でちょっと介護の話を

 

介護は相手の自立を極力見守った方がよいのでは、というお話です。

 

認知がかなり進んでいる母が、今度は腰が痛いと言い出しました。

 

身動きが取れず、寝込もうとする母に

「トイレに一人で行けなくなったらどうするの?

まだ行きたくなくても、今のうちに済ませておいた方がいいよ。」

と言いました。

 

するとさすがに「それはいかん」と感じたのか、自分で起き上がろうとし始め、トイレは事なきを得たようでした。

 

介護は、めんどうのほとんどを看るのでは、

看る側が疲れ果ててしまいます。

 

患者の好きなようにさせて、多少の不始末をしようが、それを受け入れてあげること。

 

感情を逆立てて怒ったりせず、本人の自立を極力見守ることが、本人のためにも自分のためにも大事なんだなと感じました。

 

さて将棋の問題です

 

今回から後手の手を考えてください。

 

 

 

【第1問】

 

前問以下数手進んで下図。

 

f:id:masakouchang:20201106124119p:plain

 

今、先手が87歩の王手に同玉と応じた局面です。

 

飛車を逃げる手は考えられません。

 

状況は、飛車を取られても後手玉はまだ詰まないようです。

 

ということは2手スキ以上の攻めで迫れば良いということになります。

 

2手スキとは、何か指して相手が攻めの手を指し、次の手で詰めろがかかる手のことです。

 

ただし、極力駒を渡さずにという条件付きになります。

 

「玉は包むように寄せよ」

 

角です。

 

 

 

【第1問解答】

 

58角(図) 

 

f:id:masakouchang:20201106131017p:plain

 

正解は58角です。

 

これで次に76銀を狙います。

 

例えば65歩と飛車を取りますと、76銀に98玉ならギリギリ詰みを逃れてますが、ここで87歩と節約詰めろをかければよいということです。

 

以下31角51玉81飛と王手してきても、61歩と歩の合駒が効くのが大きいです。

 

後手玉は詰まず、先手玉はほぼ必死ということで後手の勝ちが決まります。

 

これでは負けてしまいますので、先手は受けることになります。

 

しかし受けゴマが乏しく、難しい局面です。

 

実戦は68桂と受けました。

 

この局面が次問です。

 

 

 

【第2問】

 

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68桂の受けに対しても、2手スキで良い状況は続いています。

 

当然飛車を逃げる手はなく、攻めの手になりますが簡単ですね。

 

歩です。

 

 

 

【第2問解答】

 

67歩(図)

 

f:id:masakouchang:20201106133206p:plain

 

正解は67歩です。

 

先手は受けようがなくなり、ついに65歩と飛車を取りました。

 

以下数手進んで下図。

 

 

 

【宿題図】

 

f:id:masakouchang:20201106133913p:plain

 

この局面を宿題にしたいと思います。

 

先手は手順に拠点の歩を馬で払って、抵抗してきました。

 

次に72歩成があるので、ここからは詰めろを続けないといけません。

 

将棋は上から押さえる手が基本です。

 

さてどう詰めろをかけますか?

 

  

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