マサ公の将棋実戦次の一手

初心者に将棋の考え方を分かりやすくかみ砕いて解説

軽い突き捨てで時間の問題となり、下段の香車でトドメ

 

 

 

 

いよいよこの将棋も大詰めです。

 

【第1問】

 

図は前回の最終問の正解57角に33角と引いた局面です。

 

f:id:masakouchang:20201101142228j:plain

 

急所の57角が効き、後手にほぼ無意味の後退を強要して先手好調です。

 

後一歩ですが、75角とする前に、より手の幅を広げる手筋の攻防手があります。

 

自陣は相手に金がなければ安全なので、攻防手であれば、ゆっくりしたテンポの手でも間に合います。

 

急所の突き捨てです。

 

 

 

【解答】

 

44歩(図)

 

 

f:id:masakouchang:20201101142150j:plain

 

正解は44歩です。

 

これを角か歩で取ると42歩が厳しく、取れなければ角道が止まって自陣がさらに安全になります。

 

また放っておけば、53金打が厳しくなります。

 

実戦は22歩と来ましたが、32銀成同金53金打と進行し、後手は受けにくくなりました。

 

 

 

【第2問】

 

数手進んで下図。

 

f:id:masakouchang:20201101142059j:plain

 

最後の決め所です。

 

ここで一般的な話をしますと、将棋の寄せにおいては、歩香桂で相手の金銀を剥がすのが有効です。

 

この局面で32金以下攻めを急ぐ手もありますが、金を渡すので後手にも粘りの余地があります。

 

ここは力を溜めて、香の活用を図りたいところです。

 

下段の香に力ありです。

 

 

 

【解答】

 

49香(図)

 

f:id:masakouchang:20201101142009j:plain

 

正解は49香です。

 

この手は32金同銀42香成以下の詰めろで、後手は43金と取るしかなく、同香成32金打同成香同銀と進みます。

 

これで当初の目的である香と金の交換が実現できました。

 

 

にほんブログ村ランキングに参加しています 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村