軽い突き捨てで時間の問題となり、下段の香車でトドメ
いよいよこの将棋も大詰めです。
【第1問】
図は前回の最終問の正解57角に33角と引いた局面です。
急所の57角が効き、後手にほぼ無意味の後退を強要して先手好調です。
後一歩ですが、75角とする前に、より手の幅を広げる手筋の攻防手があります。
自陣は相手に金がなければ安全なので、攻防手であれば、ゆっくりしたテンポの手でも間に合います。
急所の突き捨てです。
【解答】
44歩(図)
正解は44歩です。
これを角か歩で取ると42歩が厳しく、取れなければ角道が止まって自陣がさらに安全になります。
また放っておけば、53金打が厳しくなります。
実戦は22歩と来ましたが、32銀成同金53金打と進行し、後手は受けにくくなりました。
【第2問】
数手進んで下図。
最後の決め所です。
ここで一般的な話をしますと、将棋の寄せにおいては、歩香桂で相手の金銀を剥がすのが有効です。
この局面で32金以下攻めを急ぐ手もありますが、金を渡すので後手にも粘りの余地があります。
ここは力を溜めて、香の活用を図りたいところです。
下段の香に力ありです。
【解答】
49香(図)
正解は49香です。
この手は32金同銀42香成以下の詰めろで、後手は43金と取るしかなく、同香成32金打同成香同銀と進みます。
これで当初の目的である香と金の交換が実現できました。
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