詰将棋のルール解説と簡単1手・3手詰み問題10選
こんにちは! 将棋大好きマサ公です😊
今回のテーマは詰将棋です。
第1章では詰将棋のルールについて詳しく解説しています。
詰将棋には少し分かりにくいルールがありますが 、私の場合は解いているうちに次第に慣れていきました。
第2・3章では超初心者の方向けに1手・3手詰みの詰将棋を出題します。
詰将棋とは相手の王様を詰ますことを目的とした問題のことです。
慣れてくればサクサク解けて気分爽快、気持ち良いこと疑いなしです。
さっそく見ていきましょう。
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詳しくは下記記事をご覧ください。
第1章 詰将棋のルール
本章のポイント
- 王を詰ますことが目的
- 攻め方(先手)は王手の連続で攻める
- 王方(後手)は一番手数が長くなるように逃げる
- 残りの駒は全部王方の駒となり合駒に使用できる
- 無駄な合駒は禁止
- 持ち駒を使い切る
- その他は通常の将棋のルールと同じ
1. 王を詰ますことが目的
詰将棋は王を詰ますことが目的です。
2. 王手の連続で攻める
例えば3手詰みの手の流れを説明しますと、
- 1手目(先手)・・・王手「王を取るぞ」
- 2手目(後手)・・・王手された駒を取る、王が逃げる、または合駒(第1図参照)をする
- 3手目(先手)・・・王手で詰み
このように3手以上の詰将棋では、先手は王手を連続していきます。
第1図
3. 王方は最長手順で逃げる
例えば5手詰みの場合、3手目で詰んでしまう手順は正解ではありません。
4. 残りの駒は全部王方の駒
盤上の駒と攻め方の持ち駒以外は、全部王方の持ち駒となります。
持ち駒は合駒として使用できます。
5. 無駄な合駒は禁止
第2図をご覧ください。
第2図
第2図は竜による王手がかかっていますが、21に何を合い駒しても☗同歩成または☗同竜と取られてしまい、詰みはほどけません。
21に合駒する手を無駄な合駒といいます。
詰将棋では第2図の時点が詰み上がり図となります。
6. 持ち駒を使い切る
詰将棋では持ち駒を使い切らなければなりません。
持ち駒が余って詰んだ場合は正解の手順ではないということになります。
7. その他は通常の将棋のルールと同じ
将棋のルールについては下記記事をご覧ください。
棋譜の見方については下記記事をご覧ください。
第2章 出題 (1手詰み)
第1問 頭金
詰将棋は2枚以上の駒の協力で詰むことがほとんどです。
上図で、と金で王手する手は駒の協力がなく王で取られてしまいます。
持ち駒の金との協力で詰むのですが、どこに打てばいいでしょう。
ヒントは「頭金」です。
第1問解答
☗22金
王の頭に打つ☗22金が正解となります。
王様がどこへ逃げても金に取られてしまいますし、金を取るとと金に取り返されてしまいます。
詰将棋の超基本的な手筋(よくある形)ですので、「頭金」の言葉のイメージで覚えてください。
第2問 吊るし桂
持ち駒の打ち場所が限られています。
ノーヒントでお答えください。
第2問解答
☗43桂
正解は☗43桂です。
桂の王手から逃げる手は、すべて王様をと金に取られてしまいます。
「吊るし桂」とは、王様が桂馬の行き先にぶら下がっている感じからの命名でしょう。
第3問 コビン銀
銀を斜めに利かすことを「コビン銀」といいます。
相手の守りの金の利きをうまくかわす王手がありますね。
第3問解答
☗42銀
正解は☗42銀です。
これで王は空いているどの隙間に逃げても取られてしまいますし、銀を取ってもと金に取られてしまいます。
コビン銀の「コビン」とは漢字で「小鬢」のことで、王のコメカミ(斜め)を攻める感じからの由来でしょう。
第4問 強力な馬
持ち駒がありませんので角かと金が動くことになりますが、どちらがどこへ動けば良いでしょう。
この問題も2枚の駒の協力で詰みます。
表題「強力な馬」が大ヒントです。
第4問解答
☗22角成
正解は☗22角成です。
これで王様がどこの隙間に逃げても馬で取られてしまいますし、馬を取ってもと金で取り返されてしまいます。
☗22とは☖13王と大海に逃げ出されてしまいますので注意してください。
第5問 両王手は合駒が効かない
この問題は角が退(ど)けば香車による王手がかかることが、お分かりいただけると思います。
問題は角の退き方です。
表題の両王手とは、退いた駒によって同時に王手がかかることをいいます。
もっとも効果的な角の位置がお分かりになりましたか。
第5問解答
☗44角
正解は☗44角です。
上図をご覧ください。
まず21の歩が邪魔していますので、王が逃げる手はありません。
では香車の利きを遮る合駒をすればよいのか、ということになりますが、角によっても同時に王手がかかっていますので、合駒もできないことが分かります。
逃げられず合駒もできないのでこの形は詰みなのです。
第3章 出題(3手詰み)
第1問 下段へ落とす〇
上図は金か銀を打って迫っていくことになりますが、☗32金は☖12玉と逃げられて詰みません。
となると銀を打つしかありませんが、銀を打つ場所は限られていますね。
トドメは例によって頭〇です。
お考え下さい。
第1問解答
☗31銀☖同王☗32金(図)
銀を打つ手は☗31銀しかありませんね。
この手に☖12王は☗22金ですが、詰将棋は同じ手数ならば取れる駒は取るのを原則とします。
なので☗31銀には☖同王と応じますが、そこでトドメの頭金☗32金までです。
第2問 空き王手
上図は金が退くしか王手がありませんが、どこに退けば良いでしょうか。
詰将棋の場合、駒を欲張る手はまずハズレと思っていいでしょう。
お考え下さい。
第2問解答
☗21金☖12王☗22角成(図)
問題図で初心者の方は、まず☗11金に飛びつきたくなるのではないでしょうか。
しかしこの手は☖22桂と合駒され、このあと王手が続きません。
☗22同角成は同玉でもちろん詰みませんし、☗12金としても☖同王で後が続きません。
正解手順は☗21金と空き王手する手で、22の地点に2つの駒が利いていますので、今度は☖22桂と合駒しても☗同角成で詰みとなります。
☖22桂は無駄な間駒なので、☖12王の一手となり☗22角成までの詰み上がりです。
第3問 金の守備の無力化
本問は金の守りが強力で一見詰まなそうですが、持ち駒の桂馬を使って守りの金を無力化します。
お考え下さい。
第3問解答
☗33桂☖同金☗22金(図)
ヒントにもかきましたとおり、初手に桂馬を使う手を考えてみますと、☗13桂は☖31王と逃げられて詰みません。
では☗33桂と打つとどうなるか。
この手に☖31王とすると今度は☗41金で詰んでしまいます。
☖11王は☗12金で詰み。
結局☗33同金しかありませんが、22への金の守りがなくなったので、☗22金と頭金を打つことができます。
第4問 美濃崩しの急所
後手は手つかずの美濃囲いで一見固そうに見えますが、急所をつかれるともろくも崩れ去ってしまいます。
☗55角の利きを活かして〇とのコラボです。
第4問解答
☗34桂☖31王☗22金(図)
〇は桂馬でした。
☗34桂と打たれると☖同歩は角で王を取られてしまいますので、王を逃げるしかありません。
しかし☖12王と逃げても☗22金で詰みですし、桂馬の利きが42もにらんでいますので、☖31王も☗22金までの詰みとなります。
第5問 穴熊も飛桂銀のコラボで崩壊
この問題も後手は一見固い穴熊ですが、飛桂銀のコラボで崩壊してしまいます。
初手の王手は二通りしかありませんが、どちらが正解でしょう。
第5問解答
☗23桂☖同銀☗22銀(図)
初手は☗23桂か☗22飛成しかありませんが、☗22飛成は☖同王で手掛かりをうしなってしまうのでいけません。
☗23桂には☖同銀しかなく、そこで空いた空間に☗22銀と打って詰みです。
まとめ
今日は以下の2点について学びました。
- 詰将棋のルール
- 王を詰ますには2枚以上の駒による協力が必要なことが多い
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