マサ公の将棋実戦次の一手

初心者に将棋の考え方を分かりやすくかみ砕いて解説

将棋の敵の急所は我が急所とは?~相手の言い分を拒否する指し方

んにちは! マサ公です😊 

将棋には「敵の急所は我が急所」という格言があります。

その意味は、相手に打たれたらいやな場所に先着してしまえば、相手はそこに駒を打つことができないということです。

言われてみれば、将棋に限らず人間に共通のツボというものがあるように、いろいろな物事に通じる教えかもしれませんね。

今日はそんな急所の話がテーマです。

お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

f:id:masakouchang:20210210161341j:plain

 

 

<商品のご紹介>

藤井聡太 強さの本質」書籍編集部編

藤井二冠の強さに迫る本書。

藤井二冠は昨年の王位戦で一見級位者が指すような平凡な受けの手を指し、今や人を上回る強さを誇るソフトからも酷評されました。

しかしソフトの読む奥行きを数億手に増やすと、彼の指した手が最善手として浮かび上がるという分析結果が出ました。

この事実は計り知れない彼の強さの一端を物語るものだと思います。

そんな藤井二冠の強さの本質が綴られた本書をお読みになって、さらに彼の強さの深淵に触れてください。

 

なお本商品はkindle unlimmitedの対象商品となっています。

200万冊以上が読み放題

30日間の無料体験(体験後は月額980円)ができ、いつでもキャンセルできますのでぜひお試しください。

 

 

 アマゾンギフト券をご利用の方は、下記のリンクからチャージすれば最大2.5%のポイントが還元されます

チャージしてから購入するのがおススメです。

リンクはこちらから。

 

  

   

第1問 敵の急所は我が急所

 

f:id:masakouchang:20210210172236p:plain

 

本問は中級者の方向けの問題です。

 

上図をご覧ください。

 

今、後手が☖73歩と飛車の侵入を阻んだところです。

 

反射的に飛車を逃げてしまいそうですが、実はこの局面はチャンスです。

 

敵の急所は我が急所」の教えに従えば、まず敵(後手)の打ちたいところとはどこでしょうか。

 

そこに先着するのです。

 

中級者向けの問題なのでここまでのヒントとしましょう。

 

お考えください。

 

第1問解答

 

☗24桂(図)

 

f:id:masakouchang:20210210181506p:plain

 

正解は☗24桂の犠打です。

 

どちらが先着するか、急所は24です。

 

逆に後手に☖24桂と打たれるのが先手の唯一の嫌味なので、急所の判別は分かりやすかったと思います。

 

この王手に☖同角は☗73飛成が実現して、桂馬の犠牲以上の戦果をあげることができます。

 

実戦は☖43王と逃げましたが、先手で敵の☖24桂を防ぐことができたので☗84飛としておきます。

 

後の☗93歩成を楽しみにして手に困りません。

 

中級者の方には今更言うまでもないかもしれませんが、敵の打ちたいところに打て」は非常に応用範囲の広い心得だと思います。

 

第2問 相手の言いなりにならない

 

f:id:masakouchang:20210210172942p:plain

 

この問題は初・中級者の方向けの問題です。

 

上図は序盤が終わろうかと言う局面で今、後手が☖45歩☗同歩☖同銀と歩を交換してきたところです。

 

この局面の考え方

  • 相手の言い分を無条件に通さない
  • 敵が動いてきた時が動くチャンス

 

敵の言いなりにならない

 

このような局面で初級者の方がやってしまいがちな手が、☗46歩と無意識に銀を追ってしまう手です。

 

☗46歩は無難な手ですが相手の言い分を無条件に通すこととなり、このような手は作戦負けの原因になりやすいのです。

 

動けば動かれる

 

敵が動いてきたときが、ポイントをあげるチャンスとなることがよくあります。

 

この局面はチャンスです。

 

初級者の方は以下のヒントもお読みください。

 

歩を打たずに45の銀に働きかける手、29に眠った駒がいますね。

 

お考えください。

 

第2問解答

 

☗37桂(図)

 

f:id:masakouchang:20210210171715p:plain

 

正解は☗37桂です。

 

☖45銀と出てきた瞬間をチャンスと捉えて、☗37桂と反発します。

 

この手に対して☖54銀とおとなしく逃げてくれるのであれば、互いに歩を持ち合って五分です。

 

怖いのは☖46歩と刺し違えてくる手ですが、☗45桂☖47歩成☗同銀☖44銀☗46歩(参考1図)と進みます。

 

参考1図

 

 

これで先手は王が多少薄くなりますが、1歩得と☗45桂の跳ね得を主張します。

 

この後は、先手の手だけ示せば☗38金、☗58銀左、☗59角のような陣形が考えられ、2つの得を主張して指せる展開だと思います。

 

将棋においては、ただ相手の言いなりになるのではなく、味方にも利があるのだという主張が大事になってくるということをこの機会に学んでください。

 

まとめ

 

今回は2つのことを学びました。

 

  1. 敵の急所は我が急所」相手の指したい手がある地点に先着することが有効な手となることが多い
  2. 序盤は相手の言い分をなるべく通さないようにし、何らかの主張を目指すようにする

 

 

相手が駒を打ちたいところに先着してしまえば、相手はそこに駒を打つことができません。

 

それが有効な手となれば好手となりますので、当たり前の理屈ですが侮れないということを知ってください。

 

また将棋は無難な手ばかり指していては、なかなか形勢が良くなりません。

 

アクティブな手を指して積極的に良さを求め、主張することを忘れないでください。

 

お読みいただきありがとうございました。

  

 

 

 

 

にほんブログ村ランキングに参加しています 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村