白熱の応酬、連打の歩から王手飛車取りを巡る攻防
目次
【第1問】
前問より数手進んで下図。
一気に激しくなりました。
今66角と銀を取り返された局面です。
87飛成を許すわけにはいきませんので、受けるしかありません。
先手を取りたいところです。
【第1問解答】
83歩(図)
正解は83歩です。
以下本譜は88角成、同玉と進みましたが、ここで素直に83飛、84歩、同飛と進むと先手に厳しい狙いがあります。
31銀と打って王手飛車取りを狙う手があるのです。
以下23玉35歩と進むと、なんと詰めろです。
これはマズイので、後手は83飛とする前に86歩(82歩成は87歩成、同玉に75桂の狙いが残って危険)同金を効かしました。
これなら、同手順で詰めろをかけてきても、一旦86飛と王手で金が取れます。
しかし今度は、84同飛に単に75角と打つのが攻防の好手です
【途中図】
金に紐をつけつつ、飛車取り、且つ敵陣を睨んでいます
【第2問】
数手進んで下図。
ここで31銀を決めてしまっては、王手は追う手となり、玉を逃すうえに戦力不足となり上手くいきません。
ここは戦力を温存して詰めろをかける手があります。
【第2問解答】
35歩(図)
やはり正解の35歩が急所です。
この手は31銀、32玉、42角成、23玉、22金までの詰めろです。
81飛と逃げるしかありませんが、48飛、64銀、46飛、75銀以下と激戦が続き終盤戦に突入です。
日本ブログ村に参加しています