マサ公の将棋実戦次の一手

初心者に将棋の考え方を分かりやすくかみ砕いて解説

中盤戦たけなわ|叩きの歩からの手渡しと受けの勝負手

 

 

<商品のご紹介>

藤井聡太 強さの本質」書籍編集部編

藤井二冠の強さに迫る本書。

藤井二冠は昨年の王位戦で一見級位者が指すような平凡な受けの手を指し、今や人を上回る強さを誇るソフトからも酷評されました。

しかしソフトの読む奥行きを数億手に増やすと、彼の指した手が最善手として浮かび上がるという分析結果が出ました。

この事実は計り知れない彼の強さの一端を物語るものだと思います。

そんな藤井二冠の強さの本質が綴られた本書をお読みになって、さらに彼の強さの深淵に触れてください。

 

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次の一手3題

 

【第1問】

 

レベルは中級者くらいを想定しています。

 

下図をご覧ください。

 

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矢倉の中盤戦ですが、後手が44銀とした局面です。

 

桂取りなので46銀としたくなると思いますが、取られても歩で取り返すことができます。

 

それと46銀型は攻め足がやや遅く、後手に75歩からの攻め合いで、ペースを握られる恐れがあります。

 

このままの形で24歩等を味に残したいのです。

 

さて、そのための価値の高い一手とはなんでしょう。

 

【 第1問解答】

 

88玉

 

 

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正解は88玉。

 

まずは玉を安全地帯へ。

 

これにより24歩とする手が可能となり、つぎに攻め味を見せて後手を焦らせます。

 

手渡しと言われる高等戦術です。

 

75歩以下先攻されますが、戦力を蓄えて玉の固さを頼りに反撃する作戦です。

 

   

【第2問】

 

中盤戦たけなわの局面からの取材です。

 

下図をご覧下さい。

 

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今、61金打と受けた局面です。

 

73飛成が見えていますが、いつでもできるので、後に続く手をイメージしたいところです。

 

冷静に局面を見渡してみますと、85桂が落ちていますので、桂を使える形を目指します。

 

まずは急所の叩きです。

 

なんで応じても、盤上に落ちている駒を拾っておき、再度の叩きを見せます。

 

桂はその後です。

 

というわけで3手1組でお答えください。

  

【第2問解答】

 

22歩 同金 56銀(図)

 

 

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正解は22歩です。

 

なんでとるかですが、同角は一瞬壁形になるのが嫌ですし、34桂や23歩の叩きがやはり残ります。

 

同玉も歩入手後の叩きや、24歩の垂らし、34桂などが残り、相手の攻め駒に近づいて気持ち悪いです。

 

仕方なく同金ですが、56銀と駒を補充して、一息いれるのが緩急の呼吸です。

 

これで次に23歩の叩きから、35桂が厳しい狙いとして残ります。

  

【第3問】

 

局面が進んで下図。

 

 

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反撃を受け、いま97歩とされたところです。

 

これを素直に同香と応じては、98歩の垂らしが厳しくなります。

 

ピンチに思えますが、ここで受けの好手があります。

 

玉が狭く、部分的には受けが難しそうですが、根本をちぎる発想です。

 

 

 

【第3問解答】

 

66金(図)

 

 

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正解は66金です。

 

98歩成以下駒損しますが、自陣がスッキリし、手掛かりがなくなるのが強みです。

 

すでに後手は急所に手がついているので、この後、寄せがあります。

 

 

 

 

 

 

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