痛恨のミス、遠見の☖56角打ちで勝ち筋があった|豊島竜王戦
目次
第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦
豊島竜王vs藤井二冠戦
今回は藤井二冠が対戦成績で苦手にしている、豊島竜王戦を題材に取り上げてみたいと思います。
ご存じのように藤井二冠が6連敗を喫した将棋ですが、内容をつぶさに見ていくと藤井二冠にも勝機があったようです。
その一つのポイントの局面と思われるのが第1図。
藤井二冠は一見当然ともいえる☖38金☗27玉☖29金として飛車を取りました。
これで☖49角以下の詰めろで問題なく勝ちのように思われます。
しかし☖29金の局面で☗14桂という驚異の粘りがあり、☖44角☗15角以下なかなか決め手がなく、混戦となってしまいました。
第1図で☖38金は常識的な手ですが、金の形が重く残り、後にスムースさを欠いた嫌いがあります。
この局面での私の推奨手は
☖56角(第2図)です。
この手は☖38角成の詰めろで、☗47桂と受けても☖同成香☗同銀☖同角成☗同玉☖35桂と寄り形に誘導することができます。
☖56角に飛車を逃げるわけにはいきません(☗28飛には☖38金がある)ので、ここでも☗14桂しかなく、☖29角成と軽い形で飛車を取ることができます。
以下変化の一例として、☗32成桂☖19馬☗26玉☖29飛☗27金☖46馬(第3図)
の進行が予想され、次に☖35香や☖37金の攻めを見て優勢を維持できたと思います。
藤井二冠には残念な将棋でしたがこの将棋を糧に、またひとまわり強くなってもらえたらと思います。
頑張れ!!藤井二冠
テーマ先手居飛車急戦vs後手四間飛車
【第1問】
図は後手の☖75香を嫌って☗76歩と受けた局面です。
ここで先手の囲いを横から崩す手段があります。
とりあえずノーヒントでお答えください。
ヒントをお求めの方は下をご覧ください。
先手の4筋は49に歩がいて、受けの歩がたちません。
と言えばもうお分かりですね。
【第1問解答】
46香(図)
正解は☖46香です。
ヒントから香車を打つことはお分かりいただけたかと思いますが、打つ位置がちょっと問題です。
例えば☖42香は☗23角と打つ手があり、☖21飛に☗32角成と打った香車が負担になるので、正解より劣るでしょう。
また☖43香も☗23角☖42飛☗33角成があり、☖44香に至ってはズバッと同角と切る手があります。
☖同飛に☗45香と飛車を殺されては、形勢はむしろ後手の方が良くないでしょう。
結局消去法で☖46香が正解ということになります。
【宿題図】
前問が進んで宿題図。
次に☗63桂不成から☗53角成を狙われています。
よってこの局面ではまだ☖58成香は間に合いそうもありません。
受けの手が必要となりますが、どう受けますか。
ヒントは、玉の懐を広げつつ上部に厚く備える手、と申し上げておきます。
にほんブログ村ランキングに参加しています
日曜日菜七子騎乗イチオシレースは神奈川新聞杯
目次
日曜日菜七子イチオシレース
東京9R神奈川新聞杯
◎サクラトゥジュール
〇ヴェンチュラスター
▲ノーブルアース
☆チビラーサン
△ショウナンパンサー
△ノヴェッラ
菜七子騎手騎乗の〇ヴェンチュラスター。
特徴はキャリアの浅い3歳馬であること。
また大きな底を見せていない点と、前走の勝ちっぷりもなかなか強い印象だったのがさらなる魅力です。
使われ方の間隔が詰まっている馬などもいて、ローテーションが叩き2走という程良さを考慮に入れると、他の2勝クラス実績馬よりも上位と見て良いでしょう。
ただ◎サクラトゥジュールは、いくら時計の早い馬場とはいえ、1600mの持ち時計が優秀で、重賞健闘の実績を考えても1番手は動かせないと思います。
しかし、この日の菜七子騎手が一番上位に来る可能性の高いレースとして、このレースを推奨したいと思います。
〇ヴェンチュラスターは底を見せていない分、天井知らずともいえるので、ひょっとして逆転もありうるかもしれません。
頑張れ、菜七子騎手!!
▲ノーブルアースは実績馬の中でも感覚に余裕がある点、☆チビラーサンと△ショウナンパンサーは前走、△ノヴェッラは前々走とその前のレースの僅差の着差が買い材料です。
日曜G1
阪神11Rエリザベス女王杯
◎ラッキーライラック
〇ラヴズオンリーユー
▲ノームコア
☆ソフトフルート
△センテリュオ
先週の速報予想のとおり、G1馬3頭が有力なことに変わりないと思うのですが、枠順が発表された現段階を踏まえ、その順位付けと追加の紐候補について触れていきます。
◎ラッキーライラックは大外枠を引き当てましたが、阪神の2200mはスタート後しばらく直線が続くので、ダッシュを利かせて好位置にとりつくことは十分可能だと思います。
昨年の勝ち馬である実績を買って◎としました。
〇ラヴズオンリーユーは、府中牝馬Sの敗戦は重馬場ともう一つ、距離不足が理由に挙げられると思います。
この馬は2000~2400mの距離で馬券圏内を外したことがなく、距離が伸びて成績が上がる馬と言って良いでしょう。
叩き良化の傾向もあり、2戦目に期待です。
▲ノームコアは速報でも触れましたが、やはりネックは距離でしょう。マイラー色の濃い馬だと思いますので、一抹の不安が残り3番手評価としました。
☆ソフトフルートは、前走秋華賞では出遅れたにも関わらず、デアリングタクトと0.3秒差の3着は内容が濃いと思います。
稍重馬場と差し馬向きの展開が向いたとの見方もあります。
しかし本来は中団の位置取りを得意としており、前々走でも強い勝ち方をしていますので、馬場自在型と見て良いとでしょう。
追加の紐候補としたいと思います。
△センテリュオは去年の同レース僅差4着の実績と、前走好走を踏まえて紐候補としました。
その他、サラキアも有力だと思いますが、1600~1800mに良績が集中していて去年の同レースも6着と振るわず、思い切って圏外と考えたいと思います。
↓ にほんブログ村ランキングに参加しています
土曜日菜七子騎乗イチオシレースはユートピアS
目次
菜七子騎乗イチオシレース
東京10RユートピアS
◎ナルハヤ
〇ボンオムトゥック
▲ドナアトラエンテ
☆エアジーン
△アラスカ
先週絶好調の藤田菜七子騎手。
勢いに乗って東京競馬場に参戦です。
その理由はユートピアSに◎ナルハヤが出走するから。
ここ2戦、重賞に参戦して4着、8着。
しかしタイム差は2レースとも0.4秒差で、自己条件に戻れば力量上位は疑う余地がありまん。
確実に鼻を切れるスピードとスタートセンスの良さも魅力。
他に強力な同型馬も見当たらず、スムースに先手を取ることが予想されます。
東京の長い直線を考慮すると、最後にへたる可能性が若干なきにしもあらずですので、3連複の軸として特にオススメです。
菜七子騎手とはコンビ13戦目となり、この馬を知り尽くしているでしょう。
その信頼関係が何とも言えず頼もしいところです。
菜七子騎手、ナルハヤ頑張れ!!
〇ボンオムトゥックはG1NHKマイルCで、1着馬と1秒を切るタイム差で走っており強敵です。
実績的には一枚上でしょう。
▲ドナアトラエンテは出走したレースで馬券圏内を外しておらず、堅い紐候補と言えるでしょう。
☆エアジーン、△アラスカを追加の紐候補として上げておきます。
土曜日のイチオシ未勝利戦
東京5R2歳未勝利
◎タイガースネーク
〇リュラネブラ
▲セイウンオードリー
☆ブルースコード
他の馬との力量差が著しく、この4頭が抜けているでしょう。
◎タイガースネークは異論のないところだと思いますが、二番手に
〇リュラネブラを選んだのは、前走の着差が6着ながら0.3秒差であったこと。
そして初ダートで変わり身が見込める点です。
ローテーションも程よい間隔だと思います。
▲セイウンオードリーは力はあると思いますが、休み前が少し使い詰めであったことと、約3か月ぶりであり、初ダートがどう出るか気になるところです。
☆ブルースコードは前走3着ながら、着差が開いていたことが4番手評価とした理由です。
土曜重賞
東京11R武蔵野S
◎タイムフライヤー
〇ケンシンコウ
▲デュードヴァン
☆モズアスコット
△サンライズノヴァ
強者ぞろいで今日のレースの中で一番自信がないですが、
◎タイムフライヤーを一番手に推したのは、かなりの確率で中団の位置取りが取れることと、斤量が57キロである点。
また近走の好走歴と、その勝ちっぷりです。
ルメール騎手が選んだ馬というのもあります。
〇ケンシンコウもレパードSでは力を示しており、前に行ける脚質の自在性も魅力です。
ただ古馬と3歳馬の力量比較で2番手としました。
▲デュードヴァンは重賞の勝ち鞍こそないですが、ユニコーンSで2着に敗れたのは、道中14番手と不利な位置取りだったのが響いたと思います。
鞍上デムーロ騎手で再度期待します。
☆モズアスコットを4番手としたのは、やはり斤量59キロです。
この馬のキャリアで初めて背負う斤量でもあり、一回様子見の意味もあります。
△サンライズノヴァは、斤量58キロは前々走プロキオンSで59キロを背負って勝っているので克服できると思うのですが、やはり重いのと粋の良さで◎〇▲を上位とみました。
↓ ブログ村ランキングに参加しています